世界禁煙デーの今日、「日本財団会長 笹川陽平ブログ」が今話題になっている。(朝日新聞記事)
 たばこを1箱1,000円で販売し得られる税の増収がキーなのだが、自身が述べている「1,000円時代のたばこ文化は大量生産、大量消費の中での漫然とした喫煙から、高額の税金を納得した上、健康を強く意識したスタイルに様変わりする」という一文は果たして本当なのだろうか。

 私はタバコは吸わないが、タバコを吸う人をどうこう言うつもりはない。受動喫煙なども事実かどうか私は怪しいと思っている。ただ確かに煙は臭いし、服にも匂いがつくので「分煙」には賛成だ。
 笹川氏の論理ではたばこの値上げで、喫煙者が減り結果として健康な人が増え、増えた税収を医療福祉などに利用するという理屈だが、こんな簡単なことだろうか?
 笹川氏のブログにコメントを寄せている人がいたが、日本のような少子高齢化、超長寿社会の構造では結果として寿命がどんどん延びて支える次世代がいなければ更にひどい結果になるのではないだろうか?

 「嗜好品だから」「健康に良いから」という理由で一部の人間から税をむしりとるより、道路財源の一部でも医療に割り当てるほうが先決なのではないだろうか?仮にたばこを1,000円にするにしても順番が間違っている。以前、TV朝日で鳥越氏が「命と道路どちらが優先なのか?」という話をしていたが、まさにその通りで、道路を作るのをやめろとは言わないから、道路財源の一部を一時的にでも医療福祉に使ってみたら様々な問題が解決していくのではないだろうか?笹川氏と同じ論理で言えばガソリンで車が走って排ガスで国民の健康を害しているわけだから国民の健康のために道路財源から医療福祉にお金を充てても問題ないはずだ。

 いつからか「健康増進法」なるものができて、すっかり健康は国が管理するような風潮があるが、健康は自身で管理するもので国からとやかく言われるものではないだろう。そのうち一部の食べ物も「嗜好品」とか言い出しそうな勢いだ。
 世の中、多くのものが「嗜好品」だと私は思うが、安易に「健康」と反対のイメージが強いたばこにだけ、増税を押し付けるのは笹川氏の考えが足りない気がする。これならまだ「消費税増税」のほうがまともに見える。